EMPLOEE THOUGHTS

社員の思い

胸を張って「大工」と名乗れる日を目指して

大工 るいき

幼い頃から「日曜大工をする父の影響を受けて育った」と語るるいき。入社1年目、先輩大工から大工のイロハを学ぶ中で見えてきた、目指す大工像について語ってもらいました。

 

 

 

 

父は土木関係の仕事をしていて、家でも棚を作ったり簡単な部屋の改修をしたりする人でした。小学校の夏休みの工作で、父と一緒に縦にも並べられて階段にもできる、組み立て式の本棚を作ったんです。そうした影響もあったんでしょうね、自然と家づくりに興味を持つようになりました。

 

高校卒業後は、専門学校へ入りました。ビルや駅、寺社仏閣など様々な建物がある中で、住宅を選んだのは、自分が作ったところで人が生活するって素敵だなと思って。

 

garDENとの出会いは、専門学校の先生の紹介です。住まいを通して人に幸せになってもらいたいと思っていたので、garDENの「Happyをつくる」という理念に合いそう、と思って先生は教えてくれたんじゃないかな。

 

とりあえず見に行けばどんな会社かわかるだろうと、会社説明会に参加しました。説明会でも理念の通り「Happyをつくる」っていうのを前面に押していて。ここまで言うなら、楽しく働けるだろうと感じましたね。

 

その後、工事現場の見学もさせてもらいました。ちょうど先輩大工の永谷さんの家を建てている時で、「自分の家を作ってるんや」とおっしゃっていたのが印象的でした。一人前の大工になったら、自分で自分の家を建てるのが夢だったので、garDENに入社したら叶うのかなと、決め手になりました。

 

 

 

京都市内は敷地が狭い家が多いですよね。僕は亀岡出身なので広い家で育ったのですが、現場へ行くたび、間口の狭さに驚きます。でも、garDENは狭い中でも広く見える様々な工夫をした設計をしていることが、現場作業をしながらわかってきました。

 

例えば、garDENが得意とする吹き抜けもその一つ。開放感があり、太陽光が差し込む明るい家になります。他にも、机やキッチンの壁を一直線に通し、シャープな印象に仕上げるのも特徴です。壁や柱を横から見た時に凹凸がないことで空間が広く見えるんです。そうした設計の意図を、図面を見ながら汲み取り、現場で作業しています。

 

とは言っても僕はまだ一人ではそこまで理解できなくて、先輩大工から教えてもらいながら学んでいるところです。そうした設計の意図を汲み取れるようになると、garDENらしい大工になれるのかなと思っています。

 

 

ーーgarDENらしい大工。

 

 

そうです。外注の大工さんからも「garDENは特殊や」と言われることがあって。壁や机を一直線に通す以外にも、garDENらしい住宅のポイントが細かくあります。例えば、内装下地材の石膏ボードの貼り方一つとっても、garDENならではの技術と知識が必要です。

 

一般的に、壁の工事をする際は、石膏ボードを貼ってから、壁と床の境にある幅木を置きます。幅木を置くと、床との隙間や石膏ボードの切り口を隠すことができるんですよね。でも、garDENでは部屋全体をスッキリとシャープに見せるため、従来の幅木より高さの低い部材を使い、且つ壁から極力出っ張らないように納めます。そのため、先に幅木を置いてから石膏ボードを設置するんです。だから、石膏ボードを貼るときのスペースに逃げ場がない(笑)端まできれいに仕上げないとなりませんし、ぴったりのサイズにしかも美しく石膏ボードを切らないとなりません。

 

僕はまだぴったりと石膏ボードを切ることができなくて、大きすぎて入らず削ることが多いんですね。でも先輩方はパパッとやってのけてしまう。本当にすごいなと思います。

 

garDENの仕様をわかっている大工が増えれば、設計と外注大工さんのコミュニケーションも取りやすくなるはず。1日でも早く一人前の大工になれるよう成長したいです。

でも上ばかり見ていても焦るだけなので、今日よりも明日、明日よりもその次、と地道な積み重ねを大切にしていきたいですね。

まだ先輩に教えてもらうことばかりで、「大工です」と胸を張って言えません……。堂々と名乗れる日が早く訪れるよう、一つずつできることを増やしていているところです。

 

 

 

 

 

 

 

働く中で、僕は早さよりも綺麗さを重視する大工になりたいと、目指す姿が見えてきました。

仕上がった時にズレが少ないとか、下地で隠れる部分だけど美しいとか。あとは、お施主さんが突然見にきた時に、「綺麗に使ってくれてるんやな」と思えたらお互い気持ちいいと思うから、現場にゴミが落ちていなくていつも綺麗とか。見た目だけではなくプロセスやあり方においても、綺麗さを大切にしながら働いていきたいと考えています。

 

ーー最後に、るいきさんにとってのHAPPYとは?

 

お施主さんに喜んでもらえたらHAPPYです!

以前、「どんな家になるの?」「どこに何を置こう?」とワクワクしている子どもの姿を見る機会がありました。それを見て、「楽しいな」「幸せやな」と感じたんです。だからこれからもそんな姿を見れるような仕事をしていきたいです。

 

 

(取材・文:北川由依)