EMPLOEE THOUGHTS

社員の思い

若手が楽しく成果をあげられる会社に

工事部 現場監督 RED(レッド)

職人として活躍しながらも創業期のgarDENに転職。現在は現場監督として新築物件の管理を一手に担いながら、若手スタッフの育成にあたるレッド。会社が大きくなった今、後輩達に何を伝えていきたいのかお伺いしました。

 

 

 

 

代表の田中とは昔からの知り合いで。garDENが創業して1〜2年くらいだったかな、たまたま田中と会った時、話の流れで「一緒にやらへん?」となったのが始まりです。外から見ていても楽しそうに仕事しているし、面白い仕事をしてるやんって思っていたんです。

 

当時の僕は、基礎や外構、地盤改良などの部分部分の職人をしていました。ちょうど、現場全体を見れる工務店の仕事に興味を持っていた時期だったのもあり、入社を決めました。

 

garDENの工事部の現場監督として働いて、もう5年になります。現在は7〜8軒の工程管理をしながら次に着工する物件の準備、物件引き渡し後のアフタフォローなどを担当しています。1日中、あちこちの現場に顔を出して、とにかく動き回っていますね(笑)

 

僕はgarDENの家、うちの設計士が書いた家が好きなんです。だから、設計士の描いたビジョンやプランは、しっかり守って形にしていきたいと常々思っています。

 

 

 

 

garDENの家が好き。

 

うん。garDENの家は、シンプルだけど飽きがこない。細かいところに気を遣っていることが、現場から見てもわかります。

 

例えば、スイッチの位置。garDENの家のスイッチは、一般の住宅よりも少し低い位置に付いていることが多いです。それはなぜか。ドアノブなどと高さを合わせることで、家の空間が広く見えるからなんですね。他には、幅木。これは壁と床の境目にあるものなのですが、garDENでは通常より高さを低くしたり、木の材料を使ってフローリングと一体化して見えるようにしたりして、部屋に広がりを感じられるようにしています。言い出したら切りがないけれど、細部に気を使っているところが好きです。

 

でも、現場としては大変なことも多い(笑)幅木も、通常なら壁の上からペタッと被せるだけでいいのに、工程が複雑になりますから。大工さん泣かせですよ。でも、そういう細かい積み重ねが、garDENらしい家を作っているんです。

 

面倒に思えることを全部省いて仕舞えば、もちろん現場の煩わしさはなくなります。でも、僕はgarDENの家が好きだから。プランは守りつつ、工期内に収まる着地点を常に探っていますね。

 

逆に、現場から設計に提案することもありますよ。仕上がり重視ではありますが、見えない箇所であれば原価の安い材料にして、他のところに予算を回さない?って。設計とはこまめにコミュニケーションをとりながら、建築を進めています。

 

原動力はどこから来るのでしょうか。

 

引き渡しの時のお客さんの笑顔です。新築は一生に一度あるかないかの買い物。建てるお客さんは思いが強いので、お客さんの夢を一緒に形にしていきたいなって自然と思えます。正直、仕事はしんどいことがほとんどです。特に京都の家は、狭小で隣との隙間がないところが多いので、近隣住民への配慮は気を遣いますし、大変です。でも、引き渡しの時のお客さんの笑顔を見たら、全部リセットされるんです。で、また次も頑張ろうって。その繰り返しです。

 

僕にとってのHAPPYは、毎日笑っていられることなんです。仕事に対するモチベーションもプライベートの充実度も、そこにある。楽しくなかったらやりたくない。全てにおいて、楽しく笑っていられたらそれでいいんちゃうかなって思っています。だから、一緒に働くみんなにも笑って仕事してもらいたい。社内スタッフにもクラフトマンにも、「みんなで楽しく仕事をつくっていこうよ」と声をかけていますね。

 

 

 

 

最後、これからチャレンジしたいことを教えてください。

 

創業から8年経ち、売上も社員数も増えてきました。僕もいい年になりましたし、そろそろ次の世代へバトンを渡す準備をしていかなあかんと思っているんです。だから今後は、若いスタッフが楽しく成果をあげられる環境づくりに力を入れていきたいと考えています。それで、現場監督を目指す人向けのマニュアルを作成しようと動き出しました。

 

仕事の出来・不出来や得意・不得意は個人差があります。現場で仕事をこなさないと身につかないことも多いので、技術やノウハウの全てをマニュアルにすることはできません。

 

でも、一人前の現場監督になるための道筋をマニュアル化しておけば、どんなタイプの人でも、たとえ時間がかかったとしても、楽しく成果を出せる現場監督になれるんじゃないかなと。全部の答えを残すことはできませんが、現場監督として生きていく道筋はしっかり残して、「このマニュアルに示された道を追っていけば大丈夫」と思ってもらえるものを作りたいですね。

 

 

(取材・文:北川由依)