設計士、自邸をつくる。⑤-建物の大きさの割り出し方-
狭小住宅ほど、正確な敷地の測量が大事になります。
計画敷地は60.31㎡。約18坪で、土地間口が4.5m。奥行きが13m強。
弊社では、隣地境界線から45㎝を外壁の芯とすれば、足場が建つという計算から、
4.5m-0.45m-0.45m=3.6m間口(いわゆる2間間口)の建物が建つということが分かります。
足場が建つということは、両サイドの外壁などでメンテナンスが発生しても、
人が入って修理が出来るということなので、極力、45㎝は確保することをお勧めしています。
京都市内の街中は、準防火地域という地域が多いのですが、
計画地も例外ではなく、準防火地域。
弊社が3階建てで標準的に造らせていただいている「準耐火建築物」という建物であると、
建ぺい率が+10%になるという法改正が今年ありました。
60%の建ぺい率が70%までOKということです。
早速、アウトラインを描いてみます。
「ふむ、ふむ、これくらいの大きさは建築可能なんだな」
その敷地にどれくらいの大きさの建物が建てられるのか、
まず、どちらの邸宅でも計算してみております。
「建ぺい率もOKだし、予算的にも無理でもない。
では、このアウトラインの大きさで設計していこう。」
弊社での設計は、お金のことも頭に入れながら、このように進めていきます。