設計士、自邸を造る。⑥-要望を整理する-
前回で、邸宅のアウトラインが決まりました。
ここからは、私の本業。皆様のご参考になれば嬉しいです。
まずは、家を造るにあたって、自分がどういう要望であるのかをまとめます。
弊社のお客様に対しては、ライフスタイルヒアリングを行い、お客様の要望をまとめていきます。
そもそも、家づくりを思い立った理由が、
「子供たちに勉強をする場所を用意してやりたい」という思いからでした。
私にとって欲しい空間はザックリ列挙すると、以下のような内容にまとまります。
番号は、重要だと捉えている空間の順位です。
①LDK:コンパクトで良いが、広く感じて、一番居心地の良い場所で、家族みんなが自然と集う場所にしたい。
②勉強部屋:家族みんなで使う。リビング近すぎると、寛ぎにくいため、距離を計りたい。
③各水廻り:トイレは掃除する負担を減らしたいので、3階建てでも1つにする。
主人が大工職人、サーフィンが趣味。下の子が男の子。そのため、
泥だらけで帰ってくるので、帰ってすぐにシャワーが浴びられるようにしたい。
④子供室:リビングから近い空間に、コンパクトに立体的にロフトベッドなどで工夫する。
⑤主寝室:主寝室は4.5帖で十分。
3階建てとなると、③水廻りを①LDKと同じ階に持って行くのか、
別の階に持って行くのか、まず、選択が必要です。
ただ、私にとって、③水廻りに行きやすいことよりも、②勉強部屋を有効に活用したかったので、
1階部分:③水廻り(トイレ以外)+⑤主寝室
2階部分:①LDK+②勉強部屋+トイレ
3階部分:④子供室
という構成が良いなと判断しました。
そして、簡単に描いた平面プランニング。
『おおよそ、まとまってるな。うん、うん。』
主人さえ気に入ってくれたら、これで行こう。と決め、
屋根裏まで続く3基ある階段は、全てストリップ階段にして、
主人の腕自慢スペースにしたいなと目論むのでした。