大工のいろは~八十七~
前回の〝木造は柔でRC造は剛〟のお話の続き。
大きな地震や台風の時の崩れ方のちょっとした違いについて。
木造は、柱や梁のそのものが破壊されるというよりは、
接合部や継ぎ手部から弱って倒れるイメージ。
RC造は、接合部の弱りもあるが、
コンクリートそのものが砕けるイメージ。
木造は倒壊で、RC造は崩壊するような感じですかね。
※すべて個人的な主観です…。
コンクリートだけでは砕けやすいので、
引張力のある鉄筋+圧縮力のあるコンクリートで助け合うのがRC造。
昔、鉄の代わりに竹を応用した竹筋コンクリート造のビルもあったらしい。
山口県に一つ現存してるとかしてないとか。チャイナにはまだありそうだな。
話も折れ曲がるようにそれてきた…
崩れ方の話に戻します。
震災時に、倒壊ぎりぎりの木造住宅内で、構造材や下地材が互いに重なるように倒れて
その木材同士の隙間の空間で住人の命が助かったという事例もあります。
だから木造の方がいい!というわけではなく、ひとつそういうメリットもあると。
ですがどんな構造であれ、基準を満たした構造計算がまずは大事なんですがね。
弊社はもちろんしてますよ~!!!