狭小敷地+ホームエレベーター=平屋②
老後の生活を考えて、平屋の家が出来れば良いとお考えの方は多いと思います。
実は、私、これまでの住宅設計人生で、
平屋を設計させていただいたのは、1軒だけです。
そのご家族は、京都市内ですが比較的大きな敷地をご購入され、
まだまだお若いご夫婦でしたが、終の棲家のつもりで造るので、
できれば、子供たちが巣立った後は、1階だけで生活が完結できる家にして欲しいという
オーダーだったんです。
ご夫婦自身、平屋をご希望されていたわけではなかったのですが、
オーダーが、将来的に1階だけで生活が完結できる家ということだったので、
それなら、敷地も広いし、建ペイ率も厳しくない地域だから、
平屋が設計出来ないかなと私は考えた次第でした。
結果、平屋をご提案して、そのままプランを微調整して、
造らせていただくことになりました。
一般的に知られているか分かりませんが、
平屋は同じ大きさの2階建て・3階建てよりも、
建築費用がかさみます。
ご存じでしたか?
なぜなら、建築費用の多くのパーセンテージを占める、
基礎工事の面積と屋根工事の面積が増えるからですね。
私の認識では、普通の4人家族の家が、平屋になることで、
2・3階建ての邸宅よりも、300万円程度は高くなると認識しています。
そして、ホームエレベーターのお値段について、
皆様、ご存じでしょうか?
なんと、3階建てなら一番コンパクトなホームエレベーターで、
約300万円かかります。
え。
そうなんです。
コストの面でも、実は、
ホームエレベーター=平屋
だったんですね。