【太陽に集う家 HISTORY 第4回】「人が自然と集まる家」の暮らし

代表・田中の自邸でもあるgarDENのモデルハウス「太陽に集う家」。前回の第3回(パッシブデザイン編)に続き、今回はHISTORY第4回をお届けします。テーマは「人が自然と集まる家の暮らし」。当時の記事を引用しながら、間取りごとに人が集う情景を、10年分の実感とあわせて振り返っていきます。
当時の記事より:とにかく「人」が集まる家にしたい
2016年・元記事より
「太陽に集う家」の家主がとにかくこだわっているのが、「人が集まる家にしたい!」ということ。第2回目でも特集しましたが、設計担当者に伝えた希望にはこんなものがありました。
大きな吹抜けで、いつでも家族を感じることができる空間に。
玄関から一体続きの贅沢な空間が魅力の、いつも人が集まる賑やかな家に。

あれから10年、人が集まる暮らしの今
10年経った今振り返って、この家がいちばんよく担ってきたのは、まさにこの「人が集まる場所」としての役割だったと感じます。
娘が小さい頃には、ママ友家族が大勢集まってのクリスマスパーティー。garDENスタッフたちとのBBQ、ご近所さんとのBBQ、友達家族とのホームパーティー。シーンは少しずつ変わりながらも、土間リビングと吹抜けを中心に「人が集まり、笑い声が響く家」というかたちは、ずっと続いています。
家族が減って静かになる日もあれば、玄関が引き戸ごと開け放たれて、内と外がひとつになる日もあります。家のかたちが、その時々の暮らしのリズムに自然に合わせてくれている――そう感じる瞬間がたくさんありました。
写真や間取りなど、詳しい情報は施工例ページでご覧いただけます
当時の記事より:1階、人が集まる土間リビング
2016年・元記事より
家の中心となる1階。土間リビングを軸に、玄関・ウッドデッキ・キッチンが一続きになり、人と人の距離が自然と近くなる空間です。


当時の記事より:2階、吹抜けで家族とつながる
2016年・元記事より
2階は、大きな吹抜けを通して1階の気配を感じられる構成。それぞれの部屋にいながらも、家族の気配や声が緩やかにつながります。


10年経って実感する、間取りと暮らしの相性
あらためて当時のイラストを見直すと、設計の段階でしっかり「集う動線」が考えられていたことに気づかされます。1階で誰かが料理をしている時に、2階の家族が吹抜けごしに「ただいま」と声をかけられる。玄関を開けたお客さんが、靴を脱がずにそのまま土間リビングへ。
こうした小さな動線の重なりが、結果として「賑やかな日も、静かな日も、無理なく過ごせる家」を生み出してくれています。設計の意図が、暮らしのなかでだんだん効いてきている――そんな実感です。
また、家族の人数が変わっていくフェーズにも、この間取りはよく付き合ってくれました。子育てで賑やかな時期も、子どもが独立して夫婦の時間が増える時期も、同じ間取りがそれぞれの暮らしを受けとめてくれる。「集まる家」と「ふだんの家」の両立は、設計だけでつくれるものではなく、住まい手の工夫と一緒に育っていくものだとも感じます。
次回はいよいよ最終回、garDENが家づくりで大切にしていること
第5回(最終回)では、「太陽に集う家」を例にしながら、garDENが家づくりで大切にしている考え方をあらためてご紹介する予定です。10年連載をかけて辿り着いた、私たちの家づくりの根っこの部分をお届けできればと思います。
田中からひとこと 設計時に「人が集まる家にしたい」と伝えたとき、自分のなかで明確だったのは、賑やかな家を願っているということだけでした。具体的にどんな間取りなら叶うかは、設計担当の竹園と話しながら、少しずつかたちになっていきました。
10年経って思うのは、「集まる家」というのは間取りそのものよりも、その家のなかで生まれる時間の積み重ねでつくられていく、ということです。土間リビングや吹抜けは、その時間を支える「器」。器がしっかりしているからこそ、暮らしのなかで自由に人が集まり、思い出が積もっていく。家づくりの面白さの一つだと、自邸を通して教えてもらいました。

田中 健治