思いでつながるチームをつくる、現場監督
取締役工事部長 しばっちゃん
創業期からgarDENの現場を一任され、お施主様、設計士、職人さんのパイプ役として会社を支えてきた柴田英俊。関わる人と思いを共有し、円滑に工事を進めるために大切にしていることを語ってもらいました。 もともと代表の田中と専務の竹園と同じ会社で働いていました。会社を立ち上げる時に、一緒にやらないかと誘われて。彼らの価値観や生き様を知っていましたし、共感するところも多かったので、一緒にいさせてもらっている感じですね。やっぱり好きな人と一緒に仕事したいですよね。 僕は工事部に所属していて、いわゆる現場監督の仕事をしています。新築の建築にあたっての段取りや予算管理、工程管理です。 garDENが新築を一軒建てるにしても、大工さん、設備屋さん、タイル屋さんなど20社近くの会社さんにご協力いただき、一つのものを作ります。現場監督の仕事も、職人さんの仕事もできて当たり前の世界。その中で、長く一緒に仕事をするには、仕事の運び方の相性や思いに共感できるかが大切になってきます。 だからこそ、業者さんを決める時は、昔からのなあなあなお付き合いやお金の高低ではなく、思いに共感しあえることを軸にしていますね。社内・社外に関係なく、思いに共感しているメンバーと仕事ができるところが、garDENならではです。 garDENでは一緒に仕事をする業者さんを「クラフトマン」と呼び、年2回「Craftsman’s会議」を開催しています。お客さんに喜んでもらえる仕事をすることを前提に、「子ども達に誇れる仕事をしよう」「日々成長しよう」「キレイな現場にこだわる」などいくつか共通の志を持ち、思いを共有しています。 講師をお呼びして職人のあるべき姿についてみんなで考えたり、どんなことをしたらお客さんに喜んでもらえるのかを話したり。所属する会社は違えど、チームとしての結束を高めています。 「Craftsman’s会議」をしたからといって、何かがガラッと変わることはない。だけど、職人さんとコミュニケーションをとりやすくなったり、同じ方向を向いて仕事をできるようになったり、いい変化もあります。 20社以上の会社と一つのものを作り上げるんですから、思いも違えばやり方も違う。難しいことも多々あります。だけど僕ら現場監督は、釘一本も打てないですから。職人さんにいかに良いパフォーマンスを出してもらうかは、現場監督の腕の見せ所だと思います。 コミュニケーションがとても大切になってくるので、休み時間にプライベート話をしたり一緒にお昼ご飯を食べに行ったりして、仕事以外の関わりをつくることを意識してやっていますよ。 そうした積み重ねがあって、garDENには思いを共感しあって一緒に働けるクラフトマンが集まっています。代表田中、中学校の同級生の大工さん、少年野球の先輩大工さん、同級生の電気屋さん、同級生の塗装屋さん、パパ友の左官屋さん、田中が昔から信頼している仲間が多いのも特徴です。 40代も多く業界ではかなり若いんじゃないでしょうか。 そうですね。御施主様から「ありがとう」を言ってもらえることも大事ですが、現場監督はクラフトマンや工事現場のご近所さんからも「ありがとう」って言われやなやってかれへん仕事で。お客さんにしっかりアドバイスできないと、クラフトマンに無理難題を言うことになったり、クラフトマンの意見ばかり聞いていてはお客さんから喜んでもらえへんかったりしてしまうので。みんなから「ありがとう」を言ってもらえるよう心がけています。 解体工事は埃や騒音がしますし、やっぱりご近所さんは嫌な顔をされます。迷惑をかけるところから、工事はスタートする。だけど、誇りを持って働いている職人さんが「すいません」って謝りながら仕事をするのは嫌だと思うから。職人さんが謝らなくていいように、前もって僕からご近所さんに声を書けるようにしていますね。 工事が終わった時に、「長い間お疲れさん」「お兄ちゃん、よう頑張ったな」とご近所さんが声をかけてくれることもある。クラフトマンから、「また次も頼むで」って言ってもらえることもある。お客さんから「素敵な家をありがとう」と直接伝えてもらう機会がある。みんなからの「ありがとう」が、明日も頑張ろうと思う活力になっています。 そう。ほんまに「ありがとう」って言ってもらえるのが、僕にとってのハッピーです。 今後もお客さんに喜んでもらえる住宅をつくっていきたいです。クラフトマンも増やして、garDENの仲間の輪を広げていきたい。そのためにも、社内の20代〜30代が活躍できる環境をつくっていきたいですね。おもしろい取り組みです。
現場監督の仕事は、まさにパイプ役ですね。
それが柴田さんにとっての「HAPPY」?
最後に、今後やっていきたいことを教えてください。
(取材・文:北川由依)