現場でのほんわかした瞬間も楽しみたい
大工 しょうへい
現場仕事のカッコよさに憧れて、大工を目指したしょうへい。2021年春にgarDEN入社後は、「4年で一軒家を建てられるようになる」という目標を目指して修行中です。「日々勉強」と語る山木が、HAPPYを感じる瞬間とは? 大工に憧れたのは、友達の親の影響が大きいかな。大工をはじめ現場仕事をしている方が多くて、かっこいいなと思って。それにパソコンを使った仕事は頭が悪いからできないと思っていて(笑)じっとしているのも好きじゃないから、体を動かせる仕事をしようと。 高校卒業後は建築専門学校へ進みました。garDENは、学校に貼ってあった求人票で見つけましたね。いっぱい貼ってある中で、なぜか目について。住んでいる二条からも近いし、見学へ行ったのが最初です。 見学ではまず事務所で会社の説明を受けて、現場を見に行きました。ずっと憧れていた大工の現場で色々と説明してもらったんですけど、道具や資材の名前も全然わからなくて、やばいって思いました。 でも、現場で働いている人を見たら、すごく楽しそうで。他の会社は見に行かずに、garDENに決めました。なんで即決できたんでしょうね。でも、ブラックじゃなさそうだったからいいかなって(笑) ーーブラックじゃなさそう(笑) 今は朝8時前に現場に入って17時半くらいまで働いています。ブラックじゃないでしょ?(笑)学校は9時半スタートだったので、入社当時は起きられるか不安だったんですけど、仕事が始まったら始まったで身体が慣れて、今では無遅刻無欠席です! 入社してからも、学校では学んでないことばっかりで日々勉強です。学校では歴史や構造計算、設計の授業が中心で、現場のことを学んでいなかったので……。 実際現場に出てみると、出てみないとわからないことが9割くらいありましたね。材料の名前も下地を入れる箇所も、やってみないとわからなかったなって。学校へ行っていたことが無駄とは思わないですけど、現場に出てからの方が学べています。まだ半年ですけど、学校での2年よりも勉強になっていますね。 今は新築の現場に、先輩大工と入っています。断熱材をいれたり下地を据えたりしながら、仕事を教えてもらっています。先輩大工はお父さんくらいの年代なんですけど、仕事以外のたわいもない話もできるし、楽しくやらせてもらっています。大工としても、できなかったことができるようになると面白いですね。 想像していたのと違ったのが、大工は意外と頭を使うこと。図面を見たり、現場で長さを測ったりしながら作っていくので、考えることがたくさんありました。頭よりも体を使って働きたいと思っていたので、そこは苦戦しています(笑) ーー「大工育成塾」にも通われています。 神戸の工務店が主宰する若手大工の勉強会に、月1回参加させてもらっています。大工経験3年未満の若手が集まって、実際に小さな家を建てながらノウハウ共有したり技術を学んだりするものです。 僕らが当たり前だと思っていることが他社では珍しかったり、その逆もあったりですごく勉強になります。聞いているだけでも、「そんな工法があるんや!」って発見もありますしね。 耐震性を重視するgarDENはピン工法を採用していますが、日本で昔からよく使われている在来軸組工法の場合は、羽子板ボルトをつけて耐震性を高めるなどのやり方があることも、「大工育成塾」で知りました。使うサッシが一つ違えば、建て方も変わってきます。工務店によって様々な工法や進め方があるので、情報共有だけでも参考になることが多いです。 違いを知ったからこそ、garDENが目指す気密性の高い家を作るために特殊な断熱材を使っていることもわかりましたね。 大工の仕事って奥深いですね。garDENは4年で一人前の大工になれるようカリキュラムを組んでくれていますが、僕は3年くらいで一人前、つまり一人で一軒建てられるようにないたいと思っています。でも、自分では「3年あればいけるやろ」と思っても、実際現場でやってみたらうまくできなかったり、一方「今の自分でできるんかな……」と思ったことが、案外できたりします。だから今の感じだと達成できるか正直わからないです。けど、一つずつ仕事を覚えて、少しでも早く独り立ちできるように頑張りたいです。 ーー最後に、しょうへいさんにとってのHAPPYとは? ほんわかする瞬間ですかね。入社して数ヶ月目に担当していた現場で、二軒隣りのおじいさんが、「若い子を見たら応援したくなるんだ」と言って、よく喋りかけてくれて、お菓子をくれたんです。それがすごく嬉しくて。 ご近所さんから昔の話を聞いたり、先輩大工と休憩中にお茶を飲んだり。そういうのが、ほんわかして、幸せだなって思います。一緒に働く仲間ともご近所さんとも、お客さんともそういう瞬間を楽しんでいきたいです。
(取材・文:北川由依)