建築吉日
今回は、建築吉日の話となります。
大工工事のはじまりとなる、建物の骨格となる木材を組み立てる棟上げ。
棟上げする日も縁起の良い吉日を選び行います。
カレンダーに書かれている歴の注意事項『六曜』
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口。
一般的には大安が吉日と思うところですが、
六曜以外に『十二直』があり、建築ではこの十二直で吉凶を判断します。
建、除、満、平、定、執、破、危、成、収、開、閉
建築吉日となる十二直
『建 たつ』
十二直の中で最も良い日。「建てる」事全般に縁起が良いとされる。
『満 みつ』
「全てが満ちる」を意味する吉日。
『平 たいら』
結婚などのお祝い事にも良いとされる日。
『定 さだん』
開始・開業に良いとされ、売買や縁談にも良好。
『成 なる』
小吉日。建築や新しい事の開始に最適とされる。
『開 ひらく』
「開運」を表す吉日
その他の十二直の意味
『除 のぞく』
不浄な物を祓う(除く)事を意味し、通院などには良い日。
『執 とる』
増改築には良いとされるが、金銭のやり取りには不向きとされる。
『破 やぶる』
お祝いごと全般の凶日とされる。訴訟などの争い事には良い日。
『危 あやう』
何事にも注意すべき日。
『収 おさん』(※「納」とも表記)
納め入れる日。結婚や購入には向いている。
『閉 とず、とつ』
穴を塞ぐ事に関しては良いが、それ以外には向かない日。
以上が十二直となりますが、十二直以外に気を付けているのが、
『三隣亡』
三軒両隣はみな滅ぶと恐れられ、昔から大工さんは、
大安でも、この日だけは棟上げを行わなかったと言われています。
これらを元に弊社では棟上げの日を決めております。
再来週、私が担当の新築現場の棟上げがありますが、
後は、天候次第。
どうか雨が降りませんようにと切に願っております。