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居心地のデザイン⑤-太陽を味方に-

 

日射熱を夏は徹底的にシャットアウトして、冬はしっかりと家の中に取り込む。

そのための具体的な手法をご紹介します。

 

① 南面の窓を大きくとり、外には軒や庇を設ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽は季節によって違った動きをします。

夏は北寄りの東から昇り、お昼には78.4度の高さまで到達、北寄りの西に沈みます(京都、夏至の場合)。

冬は南寄りの東から昇り、31.6度までしか上がらず、南寄りの西に沈みます(京都、冬至の場合)。

これだけ違った動きをするので、夏は東西面に日射がたくさん当たり、冬は南面にたくさん当たるという現象が起きます。

なので、冬にしっかりと日射を取り込むためには、南面に大きな窓を取ることが重要となります。

大きさの目安として、窓のある部屋の床面積の20%以上の窓面積、

10帖のお部屋でしたら畳2枚分(1.8m×1.8m)の窓が欲しいところです。

 

そして忘れてはならないのが、外に軒や庇を設けること。

これが無いと、シャットアウトしたい夏にまで日射が家の中に侵入してしまいます。

ただ、庇も長すぎると冬の日射までカットしてしまうので、適切な長さで設置しなければいけません。

取付位置によって多少前後しますが、窓の高さの0.3倍程度、1.8mの窓でしたら54cm程度が目安です。

 

弊社代表田中の自邸兼モデルハウスも、この考え通り南面に大きな(若干大き過ぎますが…)窓があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけの大きさですが、庇の効果で夏はほとんど日射が入りません。

日照時間シミュレーション結果を見てもこの通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際の設計では、お隣さんが隣接していたり、周囲に高い建物が建っていたりと、

単純に「南に窓と庇を設ければOK!」とはいかないことの方が多いものです。

事前にしっかりシミュレーションして日射を取れる方位を探す。

それでも無理なら別の方法を考える。

設計の頑張りどころだと思っています。

 

長くなったので次回に続きます…

 

この記事を書いたスタッフ

山本 祥子

山本祥子

設計

人の気持ちがわかる人間でありたいと思っています。 どんなときも、どんなことも、 相手の立場に立って行動すること。 それが私のモットーです。