梅雨を快適に過ごすには
これから始まる梅雨の季節、なんとか快適に過ごしたいですよね。
毎年、なんとな~くエアコンの除湿機能を使っている皆さま!
電気代も気になる今年は、是非『扇風機』の活用をおススメします!
なぜ扇風機をおススメするのか、その理由をちょっとマニアックに(笑)解説します。
人間の暑い寒いや快適さに影響を与える要素は6つあります。
室温・放射温度・湿度・風速の環境要素が4つ、着衣量と活動量という人間側の要素が2つです。
そして快適性を測る尺度としてよく使われるのが、「PPD指数」という指標。
上記6要素より、その環境に身を置く何%の人が不満足と感じるか?を予測した数値です。
一般的にPPD10%以下となるような温熱環境が推奨されています。
こちらの表、早稲田大学 田辺新一研究室で公開されていたPPD計算ツールを用いて、
梅雨時期の効果的な快適性UP方法を検討してみました。
オレンジの1行目は、室温28℃、風なし、湿度90%、半そでシャツにズボンと靴下を着て、椅子に座っている想定。
その状況では44.4%の人が不快に感じるという事を示しています。
2行目はその状況から、湿度だけを40%まで下げた場合。
これだけ湿度を下げようと思うとかなりの除湿が必要ですが、PPDは依然21.3%という高い数値です。
3行目の環境要素はそのまま、着衣量を半分ほど(Tシャツ・短パンぐらい)にした場合の方が効果的という悲しい結果に。。
4行目は椅子に座らず横になって安静にした場合。PPDは14.7%まで下がります。
蒸し暑い時にダラ~っとしたくなるのは、理にかなっているんですね(笑)
そしてご注目頂きたいのが、一番下のPPD7.8%!
風速1m/sというのは、2m離れた位置にある弱運転の扇風機の風を受けるイメージです。
つまり、梅雨時期ぐらいの室温でしたら、湿度を下げるよりも、室内に風を起こす方が効果的に快適性がUPするんです!
快適性という目に見えないものが、数値化されて、しかも色んな状況を想定してシミュレーションできるなんて、
理系人間の私は嬉しくてたまらないのですが、皆さまはいかがでしょうか…?
マニアック解説シリーズ、またブログにしたいと思います!(^^)!