【太陽に集う家 HISTORY 第2回】家族の希望を叶える「間取り」を大公開

代表・田中の自邸でもあるgarDENのモデルハウス「太陽に集う家」。前回の第1回に続き、今回はHISTORY第2回をお届けします。テーマは「家族の希望を叶える間取り」。設計時に出した一家のリクエストと、それを受けた間取りプランを、当時の記事を引用しながら振り返っていきます。

当時の記事より:家族が我が家に望んだこと
2016年・元記事より
「太陽に集う家」は京都市北区にある77坪の土地に建設予定。アウトドアやホームパーティが大好きな一家が、設計者に出したリクエストを見てみましょう!
とにかくたくさんの人が集まれて、思う存分楽しめる空間をお望みのようです。

あれから10年、リクエストと暮らしのいま
あの時の一家のリクエストは、ひとことで言えば「家族と仲間が、心置きなく集まれる家」でした。10年が経った今振り返ると、このリクエストの根っこにあった想いは、しっかり今の暮らしにつながっていると感じます。
娘が小さいウチはママ友家族が沢山集まってのクリスマスパーティーやgarDENスタッフ達とのBBQ、ご近所さんとのBBQ、友達家族とのホームパーティーと今でも大活躍してくれています。最初に設計者へ託したシンプルな願いが、10年経っても色褪せていないのは、きっと暮らしのコアにある価値観だからなのだと思います。
写真や間取りなど、詳しい情報は施工例ページでご覧いただけます
当時の記事より:garDENの設計担当が提案した間取り
2016年・元記事より
一家のリクエストを元に、設計担当が提案した間取りイラストを公開!

一家の希望を叶える、間取りのポイント
・広いウッドデッキ
15帖以上ある広いウッドデッキは、10帖の土間リビングにつづいており、一体空間を愉しむことができます。十分な広さで、大人数のパーティも可能。また、庭には家主希望の「桜」を植える予定。
・玄関のない玄関
一般的な玄関ではなく、大きな引き戸をエントランスに。シューズクロークに家族の上着と来客の上着を収納、風通しも良くします。
・土間リビング
薪ストーブを据えた、ピザも焼ける理想のリビングを実現します。
・バリアフリー設計(玄関・ホームエレベーター)
道路から建物内まで、車いす自走での出入りを可能にしています。また、ホームエレベーターも設置し、自力での生活をサポートします。
・大きな吹抜け
大きな吹き抜けは、室内に自然光を巡らせてくれます。日が暮れるまで、照明器具を付けなくても良い生活を送ることができます。
※パッシブデザインについては、次回詳しくご説明します。


あれから10年、間取りを実感する
10年実際に暮らしてみると、当時の間取りの一つひとつが、想像していた以上に暮らしを支えてくれていることに気づかされます。
15帖のウッドデッキと10帖の土間リビングがつながる空間は、季節を問わず一番よく使う場所になりました。冬は薪ストーブを囲み、暖かい季節にはウッドデッキ側の戸を開け放してそのままパーティ会場に。家の内と外の境界が曖昧なつくりは、家族の日常にも、人が集まる日のハレの時間にも、自然に馴染んでくれます。庭の桜も、年を重ねて立派に育ち、毎年家族と来客の目を楽しませてくれています。
「玄関のない玄関」も、住んでみてその意図がよくわかりました。大きな引き戸が開け放たれた瞬間、外と中の空気がひとつにつながる。シューズクロークに上着もまとめて収まるので、いつ誰が来てもさっと迎え入れられます。
バリアフリー設計は、次女の暮らしを今も静かに支えてくれている、いちばん大切な要素です。設計時には「自力での生活をサポートする」という言葉で表現していましたが、10年経った今、それがどれほど日々の自由を支える設計だったかを実感しています。
大きな吹抜けは、当時書いていた「日が暮れるまで照明をつけなくてもよい生活」を、今もそのまま叶えてくれています。次回ご紹介するパッシブデザインの考え方が、この一棟にしっかり生きていることを、毎日の光と風が証明してくれているような気がします。
当時の記事より:外観と、桜のある風景
2016年・元記事より
外観はすべて木のあしらいで、木質感のあるあたたかい佇まいに。

左:南側(エントランス側)/右:東側
ウッドデッキにつづく大きなエントランスで、自然と人が集まる空間を実現します。桜の季節には、きっとこんな風景も見られることでしょう。

次回は、パッシブデザインを詳しく解説します
第3回では、「太陽に集う家」を支えているパッシブデザインの考え方を、あらためてご紹介します。1年中、自然の力を使って快適に過ごせる住まいの仕組み。設計の背景にあった、私たちの想いも交えながらお届けする予定です。
田中からひとこと 間取りは、家族の願いをかたちにする最初の作業です。当時、設計担当の竹園と何度も話し合いを重ねて出来上がったこの間取りは、10年経った今も、家族の暮らしをきちんと受けとめてくれています。
「桜のある庭」「玄関のない玄関」「土間リビング」――言葉だけ聞くと、どこか詩のようにも感じます。でも、それぞれが家族の具体的な暮らしを支える機能でもあり、毎日の小さな喜びの源でもあります。家づくりの間取りには、住まう人の人生がそのまま映っているのだと、改めて思います。

田中 健治