新しい動画を公開しました。断熱等級の話です。
garDENのYouTubeチャンネル「garDEN on TV」に、新しい動画を公開しました。今回のテーマは断熱等級です。設計士の竹園が、京都の家づくりにふさわしい断熱の考え方を、本音でお話ししています。
京都の家づくりは、断熱等級6で十分です
断熱等級は1から7まであり、最高等級は7です。日本は北海道から沖縄まで8つの地域に区分されていて、京都は6地域。比較的温暖な区分にあたります。garDENでは「京都の家づくりは断熱等級6で十分」と考えており、UA値0.46を標準的な目標として家づくりをしています。
UA値が分かると、その家の冷暖房に必要なエアコンの容量まで計算できます。garDENが標準でお届けする等級6のお家であれば、約100平米・4人家族のお住まいでも、計算上は1台のエアコンで家中の冷暖房がまかなえる断熱性能です。雰囲気で大きめのエアコンを選ぶ必要はなく、数字で「これで足りる」と確かめられるのです。
数字で「寒くない」を確かめる
断熱の良し悪しは体感の世界ですが、いまは室温のシミュレーションまでできます。たとえば外気0度の真冬、夜12時に室温20度で暖房を消して寝たとします。朝6時、室温は外気にどこまで引っ張られるか。断熱等級6なら15度を下回りません。まるで魔法瓶のように、外がどれだけ寒くても家の中は影響を受けにくいのです。
等級が一つ下がって5になると、引っ張られる室温は13度ほど。これでも実用上は十分ですが、京都は同じ6地域の福岡や東京と比べても、盆地ゆえに猛暑日・真冬日が多く、区分のなかでは厳しい気候です。だからこそgarDENは、京都の風土に合わせて等級6・UA値0.46を基準に置いています。
最高等級7は、京都では必ずしも要りません
では最高の等級7を目指すべきかというと、私たちはそうは考えていません。設計士の竹園は2019年、自身の狭小地の自宅で、壁の外側にもう一重の断熱を施す「付加断熱」(等級7相当)を実験しました。結果、初期費用は通常より約200万円も高くなりましたが、6年暮らしてみても、その差を光熱費で取り戻せる実感はなかったそうです。
マイナス20度から30度になる北海道や東北では、付加断熱は月々の光熱費を大きく抑える有効な工法です。一方、京都のような温暖な地域では費用対効果が薄い。だからgarDENでは、ご希望があれば等級7もお引き受けしますが、標準仕様には等級6を据えています。
断熱の数字だけでは、いい家になりません
「断熱性能だけ上げても意味がない」とよく耳にしますが、これは本当です。理由は2つ。1つは、窓を小さくすれば数値は簡単に良くなること。けれど自然の光と風を暮らしに取り込むパッシブデザインを大切にするgarDENにとって、窓の設計はゆずれません。断熱と窓は、バランスで考えるものです。
もう1つは気密です。断熱の数値はあくまで机上の計算値であり、それを実際に発揮させるには、隙間をつくらない丁寧な施工が欠かせません。窓もまた、garDENの標準はオール樹脂枠にLow-Eペアガラス(アルゴンガス入り)。トリプルガラスでなくても、UA値0.46はきちんと実現できます。なお、竹園の著書『着心地のいい家の作り方』が、2026年7月4日にAmazon限定で発売されます。断熱や気密の考え方にご関心のある方は、あわせてご覧ください。
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田中 健治