2100年、未来の天気予報
今朝、テレビで環境省の「2100年 未来の天気予報」という動画が紹介されていました。生活に身近な「天気予報」という形式で、このまま地球温暖化が進んだ2100年の夏や冬がどうなるかを見せてくれる映像です。数字や専門用語ではなく、いつもの天気コーナーの語り口で語られるからこそ、かえって背筋が伸びる思いがしました。

この動画は、産業革命前からの気温上昇を1.5℃に抑える目標を「達成した2100年」と「達成できなかった2100年」の2つを描いています。対策をとらなければ、2000年頃からの平均気温は最大で4.8℃上がると予測されているそうです。夏と冬、それぞれ達成・未達成の4本構成で、気象キャスターや国立環境研究所の研究者が監修しています。
だからこそ、家の性能が効いてくる
省エネとパッシブデザインの家づくりを20年続けてきて、夏が長く、暑さが厳しくなっていくのを、私は現場で実感しています。未来の天気予報が描く世界は、遠い先の空想ではなく、その延長線上にあるものだと感じます。
気候が厳しくなるほど、家がもつ「防ぐ力」の差は、暮らしの快適さにそのまま表れます。だからこそ、断熱性能の高いパッシブデザインの家は、これからますます大切になっていくと考えています。夏は窓から入る日射を軒やシェード、植栽で減らし、冬は逃げる熱を丁寧な断熱でとどめる。冷暖房に頼りきる前に、家のかたちそのもので暑さ寒さをやわらげておく。この積み重ねが、外の気候がどう変わっても心地よく過ごせる家をつくります。
2100年、私はもうこの世にいません。それでも、いま建てる一軒は、その頃も誰かの暮らしを守っているはずです。未来の天気予報に映る空の下でも、家のなかだけは穏やかであってほしい。そんな願いを込めて、これからも一棟ずつ、お客さまとともに家づくりを重ねていきたいと思います。
参考資料
・環境省「2100年 未来の天気予報」(COOL CHOICEウェブサイト)
・環境省 報道発表資料(2019年7月8日)

田中 健治