新しい動画を公開しました。新築か中古か、の話です。
garDEN on TV で新しい動画を公開しました。今回のテーマは「新築住宅か、中古住宅か」。設計士の竹園が、中山さんの質問に答えるかたちで話しています。
撮影場所は、いつものモデルハウスではなく、garDEN のもう一軒のモデルハウスです。こちらでも月に一度、見学会を行っていますので、よろしければご予約ください。
「今、新築は損」と言われる理由
ネット上で「今、新築を買うと損をする」と言われる理由は、大きく2つあります。ひとつは建築コストの高騰。もうひとつは金利の上昇です。
ただ、竹園は「損とは捉えていない」と話しています。コロナ以降、何段階かで上がった建築コストは、落ち着いても元の値段には戻りにくい。いつまで待てば戻るのかが分かっているなら「今は損」と言えますが、これから先も上がっていくと見るなら、待つこと自体がコストになります。
金利も同じで、毎月のように「来月はこの水準です」と連絡が入り、上がり続けているのが実感です。いつ低金利に戻るかは読めません。住宅ローンを組むのであれば、できるだけ早いほうがいい、というのが竹園の見解です。
トータルの費用は、中古リノベのほうが安い
これはずばり、新築のほうが高く、中古を買ってリノベーションするほうが安く収まります。外観も屋根も変えるようなフルリノベーションをしたとしても、新築より安くつく、というのが竹園の答えでした。
京都市内で土地が見つからない理由
京都市内で土地探しが難しくなっている理由も2つあります。ひとつは、土地の価格そのものが上がっていること。10年前、20年前とは比べものにならない坪単価で、5年前から探しておられる方ほど、その差を感じておられるはずです。
もうひとつは、競争相手が多いこと。強気の価格で出ても、買う方がいらっしゃるのです。ここ10年ほど、京都に「観光で来ている」というより「住んでいる」印象の海外の方が増えました。海外から見れば日本の価格は割安に映るのだと思います。
予算を削るなら、断熱と耐震以外から
中古リフォームでも、しっかり断熱施工をすれば、新築並みに冬あたたかく夏涼しい空間はつくれます。ただし、壁紙を張り替える、畳をフローリングにする、といった工事では断熱にはなりません。断熱工事として設計・施工することが前提です。
逆に、新築の予算を絞るときに削ってはいけないのが、この断熱と耐震です。断熱については、2025年4月からすべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務づけられました。京都市が含まれる6地域では UA値0.87 が基準です。
ただ、竹園は「その数値ギリギリの家は、体感的にまず暑くて寒い」と言い切っています。しかも2030年には ZEH水準(6地域で UA値0.6)へ基準を引き上げる方針が示されていますから、ギリギリで建てた家は、いずれ基準に適合しない家になってしまいます。UA値0.5 くらいは確保しておきたいところです。
床材、壁紙、キッチンやお風呂の仕様。予算を絞るなら、そちらで調整する。断熱と耐震は落とさない。その前提で新築の予算が組めるお客様であれば、私たちも新築をおすすめします。どうしても届かないとなったときに、中古という選択に切り替える。その順番でいいのだと思います。
中古で後悔する人の共通点
最後の質問は「中古を買って失敗した人に共通する原因は何か」。竹園の答えは、すべての可能性を把握しないまま選んでしまったこと、でした。
はじめから「中古を買ってリフォーム」の一本で決めてしまうと、リフォームが終わったあとで「新築だったらどうだったんだろう」が残ります。新築ならどれくらいの大きさが法律的に可能で、費用はいくらで、削れるだけ削るといくらになるのか。そこまでシミュレーションしたうえで選べば、後悔は生まれにくいはずです。
選択肢を全部並べてから選ぶ。私たちがご相談でいちばん時間をかけているのも、まさにここです。
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田中 健治