塗装
現在進行中のS様邸、外構工事がはじまり、ウッドフェンス工事を行っております。
外部で木を使うのは、正直メンテナンスが大変ですが、木の性質を理解する事で長持ちさせることができます。
木材は4つの要素で腐朽(腐朽菌の発生・繁殖)します。
『水、酸素、温度、栄養』
酸素を除く事はできません。人が快適な温度は菌にとっても快適です。栄養は木材そのものなので、
この3つはコントロールできませんが、比較的水はコントロールし易いものです。
水をコントロールする事とは、木材を塗装(保護)する事に繋がります。
ペンキを塗り、木の表面に塗膜をつくる事で、水の侵入をなくすことはできますが、
木は外部の環境により、ひび割れや収縮が生じます。
ひび割れたところから水分が浸入し、中に入り込むと水の出口がなく腐朽します。
表面を覆うペンキは、鉄やコンクリートのような人工物には適していますが、木のような生物材料は、
木が本来からもっている水を掃出す性能(調湿性)を阻害しない事も重要になります。
乾燥が耐久性に繋がるからです。
表面に塗膜をつくる塗料より、含浸するタイプの塗料をガーデンでは使用しておりますが、
この塗料は、木の木目や質感を残しながら、木の性能(調湿性)も損なわない塗料となります。
一度の塗装で、永久的に持つものではありませんが、
木の良さを保つためにも最低2年に一度の塗装をお勧めします。