音について
現在、リノベーション工事中のお宅のトイレでの防音対策の事例です。
写真のように、壁と天井全面に防音パネルを貼りました。
有穴ベニヤ+木質繊維板+遮音シートがサンドイッチされた優れものです。
音楽室みたいですね。
多孔質のものや表面が凸凹したものは、そこに音が入り、摩擦と細かい振動で音のエネルギーが吸収されます。
これが吸音です。
穴のサイズによって、吸収しやすい音域も変わるので、音楽ホールやレコーディング室などはさらに細かい音響設計がされていますね。
有穴ベニヤの裏の木質繊維板も振動エネルギーによって音が吸収されます。
さらに裏に貼られた遮音シート。
名の通り、空間から空間に音が伝わりにくくなります。
この吸音と遮音の性能を上げることが防音になるわけですが、間仕切り1面だけを施工しても効果はありません。
部屋の空間全体を包んであげることがポイントです。
今回は、天井・壁・床の6面にぎっしりとグラスウールを詰めてさらに吸音性能を高めています。
断熱性能と兼ねて。
太鼓やトランペットの中にグラスウールを詰め込んだら、音は響かないイメージがつくかと思います…。
ドアも、枠・床と建具の間にゴムが隙間なく施されており、建具には鉛(遮音材)が入っております。