お家の断熱と血圧
「お家の断熱性能は、住む人の健康に大きく影響します!」といつも住まい教室でお話しています。
暖かいお家の方が、風邪をひきにくくなったり、手足の冷えが改善されたりといのは想像しやすいところ。
でも、実は住む人の血圧にまで影響を及ぼすというのは、あまり知られていないのではないでしょうか。
こちらのグラフは、オムロン ヘルスケア株式会社と慶應義塾大学 理工学部(伊香賀俊治教授)、
自治医科大学 循環器内科学部門(苅尾七臣教授)、OMソーラー株式会社が、2015年に「住まいと健康」についての
共同研究を実施した際のものです。(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2015/0421.html)
朝、起床後に測定した最高血圧の値を比較すると、断熱性能が低い家の居住者の平均値が128.8mmHgであったのに対し、
断熱性能が高い家の居住者の平均値は121.0mmHgと、7.8mmHgの差が見られたそうです。
このことから、断熱性能を向上させて室温を高く維持することで、
血圧上昇の抑制が期待できることが分かりました。
家の断熱を考えるのは、家族の健康を考えること。
目に見えない部分ですが、とっても大切です。