耐震のお話し ③ ー構造の安全性ー
『 確認申請が通っているからと言って、構造の安全性が必ずチェックされているわけではない!』
という悲しい現状について、前回のブログでお伝えしました。
それでは、しっかりと安全性が確認されたお家を手に入れるためには、どうしたらいいのでしょうか?
まずひとつ、分かりやすいのは『長期優良住宅』という認定を受けたお家を求めること。
長期優良住宅の認定を受けるためには、性能表示計算という方法で構造の安全性を確認し、
審査機関にチェックしてもらわなければいけません。
この認定があれば、構造の安全性がひとまずは確認されているという証明になります。
そしてもうひとつ、是非お勧めしたいのは『耐震等級3の構造計算書』を見せてもらえる工務店でお家を建てることです。
何故こちらをお勧めするのかと言いますと、
実は、同じ『耐震等級3』でも、計算方法によって構造安全性のレベルに差があるからです。
簡易的な確認方法の仕様規定、長期優良住宅の認定等で行う性能表示計算、そして許容応力度計算という詳細な構造計算。
もちろん、確認方法が詳細になるほど、安全性のレベルは高くなります。
安全性の確認方法が3つもある結果、性能表示計算で耐震等級3をクリアしていても、
許容応力度計算をすると等級2にも満たないケースもあるという消費者にとって非常に分かりにくい状況が起きています。
耐震等級の数字だけではなく、それがどんな方法で確認されたものなのかに注目する!
地震に強いお家を手に入れる為に、是非覚えておいて頂きたいです。
<次回につづく>