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居心地のデザイン⑦-住宅密集地の場合-

 

弊社に家づくりのご相談に来られる方の多くが、ご計画地の日当たりについて不安を感じていらっしゃいます。

それもそのはず、京都市を上から見ると大体がこんな感じ。建物がギュッと密集しています。

 

 

なんとなくいつも暗いイメージのある住宅密集地ですが、明るくて暖かいお家を簡単に諦めるわけにはいきません。

そこで活躍するのが日照シミュレーション。年間の日当たり状況をパソコンで確認できます。

例えば、北側に幅4mの道路、東・西・南の三方を3階建ての建物に囲まれた京都によくある狭小間口の敷地を想定します。

 

 

一年で一番影が長くなる冬至の日、1階の日当たり状況はこんな感じ…

一日中周囲の建物の陰になって、残念ながら日当たりは望めません。

では、上の階はどうなっているでしょうか?

2階でも直射日光が入るのはほんの一部、12時頃の限られた時間だけ…

3階まで上がってやっと、午前中から広い範囲で直射日光が入ることが分かります。

 

この日当たりを家族が集まるリビングに届けたい! そのためには…

・3階南側は敷地境界ギリギリまで建てずに、直射日光が入る位置まで距離をとる

・2階をリビングとして、南側は天井を張らずに吹抜けとする

・吹抜けには大きな窓を! 

と、こんな感じになります。

 

 

弊社が狭小地でも積極的に吹抜けを計画しているのは、このような理由からです。

ご計画地の日当たりが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

この記事を書いたスタッフ

しょーこ

しょーこ

設計

人の気持ちがわかる人間でありたいと思っています。 どんなときも、どんなことも、 相手の立場に立って行動すること。 それが私のモットーです。