空間が広く感じる魔法「抜け感」
私はずっと「抜け感」を大事に邸宅を設計してきました。
なぜなら、
京都市内の土地は狭いから。
狭いことを嘆いても仕方ない。
仕方ないことはしっかり受け入れて、前向きに向き合う。
そんな道徳から、
若いころ、
「なんで、狭く感じるのだろう」
「なんで、この建築家さんの家は広く感じるのだろう」
雑誌を見まくりました。
私の出した答えは
「人は、視覚で広さを感じてるんだ。
家の隅から隅まで見えるようにして、さらに景色に広がれば、
スッキリ目に映るように造れば、もっと広く感じるんだ。」
そう、気付きました。
どうですか?
伸びやかでしょう。
どの邸宅も、完成すると、いつも、
「いい家だなー」と言っています。
現場監督に「また、自画自賛が始まった」と言われます。
皆が気持ちを込めて造ってくれたからだよーと、心の中で思いつつ、、、
『優しい空間は、人を優しくしてくれる』
これ、18歳の学生時代に書いた論文のタイトルです。
42歳でも継続できてるのかな。
有難いことです。