ここだけの話、garDEN支店をつくっています(3)
前回お話ししたとおり、今日はいよいよ建物の中身についてです。解体に手をつけ、天井をはがしてみました。すると、これまで隠れていた屋根の姿が、すっかり現れたのです。

天井をはがすと現れた、屋根裏の様子です。
天井の奥に、大きな梁がありました
見上げてみて、思わず声が出ました。何本もの大きな梁が、屋根をしっかりと支えています。長いあいだ天井の裏に隠れていたものですが、こうして光のもとに出してみると、その力強さに圧倒されます。

屋根を支える梁と小屋組み。手をかけて組まれているのが分かります。
古い京町家の、確かな木組み
古い京町家の木造住宅には、こうしてしっかりとした木が使われていることが少なくありません。築年数こそ分からないほどの古い建物ですが、梁そのものに古さは感じられないのです。むしろ、今の家ではなかなかお目にかかれない、堂々とした材ばかりでした。
昔の職人さんが、いい木を選び、丁寧に組み上げた。その仕事が、今もこの建物を支えている。それを目の当たりにすると、住まいというものは、つくる人の手で長く生き続けるのだと、あらためて思わされます。
この屋根を、これからも守っていく
だからこそ、私たちはこの屋根を、これからもしっかり守っていきたいと考えています。新しくつくり変えるのではなく、いいものは残し、活かす。それが、古い建物に手を入れるリフォームという仕事の、いちばん大切なところだと思うのです。
この力強い梁を見上げながら相談ができる場所になったら、きっと気持ちのよい空間になるはずです。若手スタッフと一緒に、どう活かしていくか、これから知恵を絞っていきます。次回も、どうぞお付き合いください。
田中からひとこと
古いものを壊すのではなく、いいものを見極めて残していく。この屋根の梁のように、長く受け継がれてきたものの力を、これからの住まいづくりにも活かしていきたいと思っています。

田中 健治