エアコン掃除の季節
そろそろ暑い日が増えてきました。今年もエアコンを使い始める前に、ひとつだけご確認いただきたいことがあります。
エアコンのフィルター、お掃除されましたか。
使う前のひと手間で、夏が変わります
フィルターにほこりが溜まったまま冷房を入れると、空気の通り道がふさがれて、効きが悪くなります。設定温度を下げても部屋が冷えにくく、結果として電気代も余計にかかってしまいます。さらに、ほこりや汚れの中で繁殖したカビ・雑菌が、冷たい風と一緒に部屋に広がっていく。健康面でも、できれば避けたいところです。
掃除自体は、フィルターを外して掃除機で吸い、汚れがひどい場合は水洗いして陰干しする、それだけです。シーズン中も2週間に1回ほどお手入れいただくと、エアコンの効きと電気代が変わります。本格的な暑さが来る前のいまが、ちょうどよいタイミングです。
来年からの「エアコン2027年問題」
もうひとつ、ぜひ知っておいていただきたい話題があります。
2027年4月から、家庭用エアコンの省エネ基準(トップランナー制度)が新しくなります。年間消費電力量の基準値(APF)が大きく引き上げられ、現行より13.8%以上の効率改善が求められます。14畳タイプにいたっては、34.7%という高い改善目標が設定されています。
新しい基準を満たすために、これまで販売されてきた低価格帯のエアコンは姿を消し、全体として価格が3割以上高くなる可能性があると言われています。買い替えをご検討中の方は、来年の春までに動き出しておくのが安心です。
もちろん、新基準のエアコンはこれまでより省エネ性能が高くなりますので、電気代は確かに下がります。6畳タイプで年間およそ2,760円、14畳タイプで年間およそ12,600円の節約効果が見込まれるという試算もあります。長く使うのなら、初期費用の差は時間が埋めてくれます。
ただ、いま使っているエアコンがそろそろ寿命かな、と感じておられる方は、来年の値上げ前に検討を始めておくのも、一つの考え方です。
小さなエネルギーで、心地よく暮らす
私たちgarDENは、創業当時から「自然エネルギーを活用して、小さなエネルギーで豊かに暮らす」家づくりを大切にしてきました。太陽の熱を取り込む設計、風や光をうまくつかまえる窓の計画、建物の配置や間取り。それらが整っていれば、エアコンに頼りきらなくても、心地よい時間は生まれます。
エアコンはとても便利な道具です。でも、家そのものの設計や、日々のちょっとしたお手入れも、暮らしの心地よさと省エネに大きく関わっています。この夏、まずはフィルターの掃除から、整えてみていただけたらと思います。
田中からひとこと
家電に頼る前に、家のつくりと、お手入れのひと手間。そこから見直していけたら、夏の暮らしはぐっと心地よくなります。出掛ける前に雨戸を閉めて日射を窓から入れないようにすると効果は高いです。昔ながらのすだれやよしずも、家の外から日射を遮る対策として有効です。

田中 健治