床下エアコンを、分解洗浄してもらいました
わが家の冷暖房は、床下エアコンです。5年目に入って汚れが気になってきたので、思い切って専門の業者さんに分解洗浄をお願いしました。費用は16,280円。せっかくなので、中がどうなっていたのかをそのままお見せします。
わが家は、床下エアコンです

床下エアコンは、1台のエアコンから床下の空間へ空気を送り込み、基礎と床そのものを介して家じゅうの温度を整える方式です。冬は足もとからじんわりと暖かく、吹き出し口の風に当たり続けるようなつらさがありません。わが家では、1階は夏の冷房もこの1台でまかなっています。断熱と気密がきちんとできている家であれば、これで足ります。
ただ、裏を返せば、この1台が家じゅうの空気の入口だということでもあります。だからこそ、中の状態は放っておけません。
5年で、こうなっていました

左:送風ファン 右:熱交換器(アルミフィン)
正直、ここまでとは思っていませんでした。左が風を送り出すファン、右が熱を受け渡すアルミの熱交換器です。どちらも真っ黒です。
フィルターは自分でも掃除できますが、汚れるのはその奥です。フィルターをすり抜けた細かいホコリが、冷房時に出る結露の水分と一緒に張り付いて、こうなります。素人が手を出せる場所ではありません。
分解して、洗う

周囲を丁寧に養生して、専用の洗剤と高圧の水で洗っていきます。流れ出てくる水の色は、ちょっとお見せできないくらいでした。
これだけ変わりました

左:洗浄後の熱交換器 右:洗浄後の送風ファン
アルミの地の色が戻ってきました。ファンの羽根も1枚ずつきれいになっています。運転してみると、風がはっきり強くなり、あの独特のにおいも消えました。
効きにも、電気代にも
汚れは、風の通り道をふさぎます。ふさがれた分だけ設定温度に届くのが遅くなり、エアコンは長く強く回り続けることになります。
資源エネルギー庁は、目詰まりしたフィルターを清掃した場合の効果として、年間で電気 約32kWh、金額にして約990円の節約になると示しています(2.2kWのエアコンでの比較)。
これはフィルターだけの話ですから、今回のように熱交換器とファンまで洗えば、効果はもう少し上でしょう。とはいえ電気代だけで16,280円を回収しようとすると、それなりの年数がかかります。
私が値打ちがあると思ったのは、むしろそこではありません。5年ぶんの汚れを落として、この機械があと何年きちんと働けるか。そして家じゅうに配る空気が、きれいかどうか。そちらのほうです。
設備は、入れて終わりではない
高性能な家をつくるほど、設備の役割は大きくなります。1台で家じゅうをまかなうということは、その1台の調子がそのまま暮らしの快適さになるということです。
ですから、手入れのしやすさまで含めて設計しておく。そして数年に一度は中を見てもらう。私自身が5年放っておいてこの状態でしたので、大きな声では言えないのですが、みなさんにはぜひおすすめします。

田中 健治