ここだけの話、garDEN支店をつくっています(5)
前回は、西大路通りから見たときのお店の顔、店構えのお話をしました。今日はその中身、いま現場で進んでいる工事のことをお伝えします。
断熱と、気密の工事です。

壁も天井も、いったんすべて包み直します
古い建物こそ、断熱と気密
京町家は、夏をむねとしてつくられた建物です。風が抜けて、夏はしのげる。けれど冬は、正直に申し上げて寒い。それが京町家というものでした。
今回は、そこに手を入れます。壁と天井をぐるりと断熱材で包み、その上から気密シートを張り、継ぎ目を一本ずつテープでふさいでいく。写真の黒い線が、そのテープです。新築で私たちがやっていることと、中身は変わりません。
第3回でお話しした、屋根を開けたときに現れた大きな梁。あれは残します。古いものはそのまま残しながら、性能は今の考え方で入れ直す。リフォームでいちばんおもしろく、いちばん難しいところです。
いちばん地味で、いちばん効く工事
この工事は、完成すればすべて壁と天井の裏に隠れて、二度と見えません。お客様がお店にいらしても、気づかれることはないでしょう。
けれど、この数日の丁寧さが、これから先の冷暖房費と、そこで過ごす人の快適さを決めてしまいます。とくに気密は、性能のよい材料を買えば手に入るというものではありません。図面に「テープを丁寧に貼ること」とは書けない。結局は、現場で手を動かす人にかかっています。
この暑さのなかで

3人がかりで天井を張っていきます
7月の現場です。断熱材が入りきるまでは、室内に熱がこもって、外より暑いくらいになります。皮肉なもので、断熱工事のいちばん暑いときは、断熱が効きはじめる直前なのです。
先日、現場にスポットクーラーを入れた話を書きましたが、まさにこういう現場のためです。この暑さのなか、丁寧に手を動かしてくれている大工さんたちに、頭が下がります。
次は、内装です
壁と天井がふさがれば、いよいよ内装です。どんな床にして、どんな灯りをつけて、どこに座ってご相談をうかがう場所をつくるのか。若手スタッフと相談しているところです。
もう少しだけ、お付き合いください。

田中 健治