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新しい動画を公開しました。天窓の話です。

新しい動画を公開しました。今回のテーマは「天窓(トップライト)のデメリット」です。天窓というと明るくて気持ちのいいイメージがありますが、インターネット上には「夏がとにかく暑い」「数年経って周りの壁紙が傷んできた」「メンテナンス費用がこれだけかかった」といった声も見かけます。設計士の竹園が、皆様からいただいたご質問にお答えする形で、雨漏れのリスクから寿命、撤去費用までお話ししています。

天窓は、家づくりの「最終兵器」です

「天窓は築何年くらいで雨漏れリスクが出てきますか」というご質問から始まります。答えの前に、と竹園が話していたのは、天窓は家づくりでいうところの最終兵器だと考えてほしい、ということでした。

最初から天窓ありきで設計するのではなく、どうしても明るさが取れなかった、最近は開閉できる天窓もありますので、どうしても風の抜け道がつくれなかった。そういうときの最終手段としてお考えいただきたい。なぜなら、まさにご質問のとおり、雨漏れのリスクがあるからです。

では何年目からリスクが出てくるのか。これは分からない、というのが正直なところだそうです。毎年毎年、大丈夫かなと見ていくしかありません。もちろん新築で天窓を設置する際にはきちんと施工しますので問題はないのですが、リスクがゼロになることはない。近年は雪の降り方も、風の吹き方も、集中豪雨の降り方も、去年はこんなじゃなかったな、と思うことが増えてきました。ですから「築何年から」ではなく、リスクはつけた瞬間からある、と思っていただくのがいいと思います。

「夏は地獄のように暑い」は、つける場所の問題かもしれません

「天窓のせいで夏は地獄のように暑いという噂は本当ですか」。これについては、もしかするとつける場所を間違えられたのかもしれません、というのが竹園の見立てでした。

まず、断熱性能がしっかり高くない家の天窓は、たしかに地獄のようになることがあります。そのうえで、南に傾いている屋根に天窓をつけると、この状況になりやすい。太陽の動きは小学校で習ったとおりで、夏は北東から昇って、京都では正午前後に78度ほどの高い角度になり、北西へ沈んでいきます。つまり南に傾いた屋根は、一日でいちばん暑い時間帯の日差しをまともに受けることになります。しかも断熱性能が高い家ほど、一度入ってきた熱は逃げにくい。結果として冷房が効きにくくなります。

採光計算の都合などで、どうしても南側につけざるを得なかったという場合は、遮熱スクリーンなどの付属部材がありますので、そうした対策をしていただければと思います。

冬の結露を防ぐのは、まず暖房器具の選び方から

「冬場に天窓が結露して、天井にカビが入るのを防ぐ具体的な対策はありますか」。これはまず、室内で結露が起きにくい環境をつくることが対策になります。

garDENがおすすめしている暖房はエアコン暖房です。ファンヒーターや灯油ストーブは、大量の水蒸気を発生させながら部屋を暖める仕組みですので、できるだけ避けていただきたい。エアコン暖房にすると空気が乾燥しがちになりますから、その意味でも結露には有利です。

もうひとつ、加湿器を狭い空間で焚きすぎないこと。広いLDKであればそこまで気にされなくても大丈夫ですが、寝室のような狭い部屋では注意が必要です。加湿器にもいくつか種類がありますので、空気中に水蒸気が出にくいタイプを選んでいただくといいと思います。

日焼けは、ゼロにはなりません

「天窓からの直射日光で家具や床が日焼けするのを防ぐ方法は」。新築でも改装でも、新しい窓を入れる、あるいは内窓を施すという場合、いまのガラスはUV対策がされています。それでも、日焼けはしていきます。

ただ、天窓から入る直射日光も、太陽の動きに合わせて当たる場所が変わっていきます。ずっと同じ一点を焼き続けるわけではありません。日焼けが気になるという方は、先ほどの遮熱スクリーンのような付属部材で調整していただければと思います。

つけて大成功する土地と、つけなくていい土地

「天窓をつけて大成功する土地と、絶対につけてはいけない土地の境界線は」というご質問。つけなくていい土地は、はっきりしています。壁についている普通の窓で十分に明るさが確保できる敷地です。

のどかな地域で、周辺の建物との距離もしっかり空いていて、自分の敷地の中で明るさが取れるのであれば、天窓は必要ありません。逆に大成功するのは、街中で、将来的に高層マンションや高層ビルが建ちそうな敷地。そういう場所であれば、天窓を考える意味がしっかりあると思います。

明るくしたいなら、窓は「高いところ」に

「天窓の代わりに部屋を劇的に明るくする、他の窓の配置テクニックはありますか」。あります、と即答していました。

自然光は、空間の高い位置から入ると奥の奥まで回ってくれる。この原理があるので、明るくしたいのなら、足元ではなく高いところに窓をつける。これは鉄則です。ただし高い位置につけても、すぐそこにお隣の家が建っていては明るさは取れません。しっかり立体的に捉えて、抜けている場所を探し、その部屋の高い位置に窓を設ける。これができると、空間は劇的に明るくなります。

掃除とメンテナンスは、プロに任せてください

「天窓の掃除やメンテナンスは、実際どうやればいいのでしょう」。これはもう、プロに任せるしかありません。

お客様ご自身がされるのは危険性しかありませんので、内部足場をきちんと立てて、職人さんに見てもらってください。室内側の掃除も、伸びるワイパーのようなもので届く高さであればやっていただいて構いませんが、脚立に登らないと届かないとか、屋根の外側に出てガラスを拭くとか、そういうことはお客様がなさることではありません。工務店にお声がけください。

寿命は20年ほど、交換は数十万円から

「天窓の寿命は何年ですか。交換にはいくらかかりますか」。窓としての寿命は、基本的に普通の窓と同じです。ただ、電動で開閉する天窓であれば電気工事も一緒にされていますので、電気配線の老朽化まで考えると、実際のところ20年くらいというのが目安になりそうです。

現代的な工法で設置された天窓は、雨漏れの部分にもしっかり配慮したうえで納まっています。10年点検、20年点検、外壁や屋根の大掛かりなメンテナンスの機会に一緒に見せていただいていれば、手のつけられない状態になることはなかなかありません。

実際に交換となると、屋根材、窓の代金、電気屋さんの費用、大工さんの費用がかかります。大きさにもよりますが、何十万円単位、場合によっては100万円に近い金額が必要になるケースもあると思っておいてください。

撤去して屋根を塞ぐリフォームは、屋根改修と同じ考え方で

最後は「将来、古くなった天窓を撤去して屋根を塞ぐリフォームはいくらかかりますか」というご質問。竹園はこれまでに何度も、この工事をしてきました。

築30年、40年のお家で、その時代の建築工法で天窓をつくったけれど、暑すぎる、雨漏れもしてきた、壁紙もぐちゃぐちゃになってしまった。この天窓はずっと取りたかったんです、とおっしゃるお客様は実際にいらっしゃいます。屋根にしてしまうということであれば、屋根の改修費用と同じとお考えください。屋根の面積にもよりますが、90万円から100万円、200万円の工事になる可能性もあります。

天窓はとても有効な手段でもあり、ある側面から見れば少し取り扱いが難しいものでもあります。何ごともメリットとデメリットは一旦セットである、ということを踏まえたうえで取り組んでいただけるといいのかなと思います。

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この記事を書いたスタッフ

田中 健治

田中健治

代表取締役

「たのしく生きる」ことが人生理念です。 「たのしく生きる」為には「笑顔と感謝があふれる社会」が必要だなとの想いで、いっぱいです。 家というモノではなく、豊かなくらしを追い求めて家づくりを考えています。 豊かなくらしを追い求めた家。私たちがつくる家です。