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新しい動画を公開しました。築75年以上の京町家を、円町店にリノベーションした話です。

新しい動画を公開しました。今回は、garDENの円町店の話です。築75年以上の京町家を、店舗としてリノベーションしました。オープンを記念して、設計士の竹園が店内をすみずみまでご案内しています。これからカフェや美容院など、お商売を始めたいとお考えの方にも役立つ、店舗改修のポイントもお話ししています。

西大路通り沿いの、木製窓の外観

円町店は、西大路通り沿い、円町から少し北に上がったところにあります。動画は、通りを歩きながら場所をご紹介するところから始まります。築年数ははっきりしませんが、昭和25年にはすでにあった建物です。以前は、1階が長く時計屋さんでした。

外観の顔になっているのは、大きな木製の窓です。店舗の改修で窓を入れ替えるときは、その地域が準防火地域なのか、22条地域なのかによって、防火サッシが必要かどうかが変わります。今回は木製の引き違いサッシを入れ、両側に防火壁の代わりとなる袖壁をつけることで対応しています。

お店を始めるなら、まず保健所と消防署へ

住宅の改修ではあまり気にしなくてよいことも、たくさんの人が集まる店舗では大切になります。お店によく付いている緑色の誘導灯もそのひとつで、消防署さんの指導によって設置します。

これからお店を考えている方は、物件の購入や、設計士さん・工務店さん探しと同時進行で、まず保健所さんと消防署さんに相談してください。保健所さんは営業許可を出されるので、飲食店なら厨房の設備や、スタッフの着替える場所などの指導があります。消防署さんは、お店の最大収容人数に応じて、誘導灯や消火器の数、停電時に点く非常灯などを指導されます。この2つを最初に、と覚えておいていただければと思います。

細切れの部屋を、吹き抜けのある一体空間に

中に入ると、床は土間コンクリートで、道路から1段上がったつくりです。細かく分かれていた部屋をつなげて、上が吹き抜けたのびやかな一体空間にしました。建物はしっかりと断熱改修をしています。

道路に面した場所は、打ち合わせスペースです。路面店なので、通りから楽しそうに打ち合わせをしている雰囲気が伝わればと思っています。テーブルの中心にくるように選んだ大きなペンダントライトは、高さを動かせるおもしろい照明です。壁は、私たちがおすすめしている珪藻土塗装。土間との取り合いには、金属の巾木がすっと入っています。細かい図面がなくても、後々のことまで考えて納めてくれる施工部隊のセンスを、ぜひ見ていただきたいところです。

奥の空間では、昔の梁と、あとから足された梁が重なって見えます。照明は費用を抑えつつ後から足せるように、すべてダクトレールにしました。外まわりでは、水道メーターのマスの高さを基礎の高さに揃えてくれていたり、雨水が地面にしみ込むように砂利敷きにしていたりと、細かな工夫も映っています。ガスの引き込みはやめて、電気だけにしました。外周と地面まで断熱しているので、1階はワンフロアに壁掛けエアコン1台です。

洗面と給湯室は、シンプルに

洗面所の鏡は、ミラタップさんの商品です。幅を特注でき、間接照明が中に仕込まれています。以前なら、鏡屋さん、大工さん、電気屋さんにそれぞれお願いして手間をかけてつくっていた演出が、今は1つの商品でできるようになりました。下の洗面台は、家具屋さんに特注でつくっていただいたものです。扉の小口を斜めにして手がかりにしたり、中は伸縮棚で収納を工夫したりしています。

給湯室には、本店の事務所とお揃いの、ミラタップさんの幅1.2mのキッチンを選びました。スタッフ側の壁は、珪藻土塗装とクロスを同じ面の出隅で切り替えています。職人さんの仕上がりがきれいで、光の加減でもほとんど分からないほどです。

若いスタッフが描いた、スチールの階段

2階へは、スチール製のストリップ階段で上がります。動画では、階段の架け替えについて、法律のお話もしています。建築基準法が施行された昭和25年より前に建てられた家は、改修で階段を架け替えることができます。京町家に多い急勾配の箱階段を、安全なものにできるということです。それ以降に建てられた家の場合は、専門家の建築士さんに相談してみてください。

この階段は、うちの若い設計スタッフが、描いたことのない鉄骨の図面に一生懸命取り組んで実現したものです。完成した店舗を見に来たときの、本当にうれしそうな顔が印象に残っていると、竹園も話しています。撮影には間に合いませんでしたが、これからスチールの手すりが付く予定です。

明るく風が抜ける、2階のスタッフスペース

2階は明るく、大きな吹き抜けがあるので、窓を開けると風が通り抜けます。通り側の大きな窓を実現するために、1階と2階にYKK APさんの耐震フレームを入れました。時計屋さんの頃に入っていた鉄骨の梁も、そのまま生かしています。古い柱には当時の大工さんの仕事の跡が残っていて、長い間がんばってきた家なのだと感じます。

ここはスタッフが働く場所になります。背面の本棚は、うちの大工さんが構造用合板でつくってくれました。天井の上には、新築で使っているものと同等の断熱材が入っています。

garDENは2012年12月に創業し、この12月で丸14年になります。その節目に、新しいお店をオープンすることができました。京町家がどんなふうに生まれ変わったのか、動画で見ていただけたらうれしいです。お近くにお越しの際は、ぜひふらりと立ち寄ってみてください。

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この記事を書いたスタッフ

田中 健治

田中健治

代表取締役

「たのしく生きる」ことが人生理念です。 「たのしく生きる」為には「笑顔と感謝があふれる社会」が必要だなとの想いで、いっぱいです。 家というモノではなく、豊かなくらしを追い求めて家づくりを考えています。 豊かなくらしを追い求めた家。私たちがつくる家です。