照明の歴史【奈良編-5】
照明の歴史【奈良編-5】
奈良時代は様々な照明器具が登場する重要な時代です。
この時代には、火起こしの際に灯油(ともしびあぶら)が使われるようになります。
現在の灯油は石油ですが、奈良時代は「くそうず」や「いぬざんしょう」、「えごま」といった植物が使われました。
灯油は、灯を多く必要とするお寺などでの需要が高く、灯油植物の栽培もこの頃盛んに行われました。
えごま油はまろやかなコクがある油として今でも人気があります。
常備しておくと、停電の時はえごま油を灯にすることもできるかもしれません。