狭小旗竿地に狭小住宅を建てる方法|メリットと土地購入前に気を付けるべきこと
最近ありがたいことに、弊社は京都の狭小住宅を得意としている工務店と認識されることが多くなりました。
実際、施工させて頂いている案件の半分は街中狭小3階建てです。
狭小住宅は制限も多いですが、設計の工夫次第で広々と快適な暮らしも十分可能です。
こちらは京都市北区の街中に建築した、建物間口2間のお家です。
敷地面積18坪、土地間口4.5mと京都市内ではよく見かける形状ですが、建物の内部だけ見ると数字以上の広さを感じて頂けるのではないでしょうか。
こちらのお家は施工事例に掲載しているので、ぜひご覧ください ^^
敷地が狭小でも建物の設計次第で快適な住環境を作り出すことは可能です。
弊社にも日々、狭小敷地のご購入をご検討されている方や、すでにそのような土地をお持ちの方からのご相談に乗らせて頂いております。
そして、中には狭小+旗竿地という条件の方もいらっしゃいます。
しかし、弊社ではそのような条件でも快適な住空間をご提案してきました。
今回は狭小敷地の旗竿地のメリットと気を付けることをお話していきます。
旗竿地とは?
まず、旗竿地とはどのような敷地か簡単にご説明します。
旗竿地とは、「路地状敷地」とも呼ばれ、自分の敷地と接道する道路までの間が「路地」のような形状になっている敷地のことです。
このような敷地形状は、1つの敷地を道路側から手前と奥で分筆する際に生まれることが多いです。
旗竿地と呼ばれる所以は、敷地形状が旗と竿に似ているためだと言われています。
旗竿地の特徴
この旗竿地は家を建てるためにお得なポイントがいくつかあるので、購入を迷っている方必見です!
メリット
土地購入費用を抑えられる
すでに土地をお持ちの方は関係ないことにはなるのですが、旗竿地を購入される場合の最も大きなメリットはこの土地価格ではないでしょうか。
街中の土地だと価格が高く、建物に費用がかけにくい場合が多いです。
好きなデザインや仕様があるのに、土地が高くて建物がこだわれなかったという後悔を耳にすることもあります。
旗竿地は周辺の土地価格の相場よりも安く購入できることが多いので、資金計画が合いやすいのが利点です。
ただ、購入後にお金がかかる部分もあるので、そこはしっかりと確認しましょう。
旗竿地で気を付けるべきことも記載しましたので、そちらもご覧ください。
人通りの多い道路と心理的距離を確保できる
人通りの多い通りに面した土地で多くの人が気にされるのが、プライバシーの確保です。
便利な反面、人の視線や交通の音など気になることも多く、落ち着いた住環境を望む方には少しデメリットになってしまいます。
しかし旗竿地の場合、通りから建物まで物理的な距離が離れており、通りと自分の敷地までの間に建物が建っている場合も多いので通りからの視線や音が気になりにくいです。
専用通路部分に庭を作れる
街中の敷地だと敷地面積の関係で庭を持つことが難しいですが、専用通路があると自然と庭が生まれます。
この部分をうまくデザインしてあげると、ほかのお家にはない特別なアプローチを作ることが出来ます。
長いアプローチは、建物への期待感を高める効果があると言われており、銀閣寺などにもその手法が使われています。
おしゃれなアプローチが出来ると、お友達やお客さんを呼ぶ際に自慢したくなるかもしれません。
気を付けるべきこと
旗竿地は魅力的ですが、物件によっては普通の土地よりも費用がかかってしまうものや住み心地に関わってくるポイントもあるので、建築する前に確認しておきたいことをご紹介します。
インフラの引き込み費用
生活するうえで必要な電気やガスは、家を建てるときに1件1件引き込まなければなりません。
電気は近くの電柱から電線を引っ張ってきますが、電柱から建物までの距離が長いと路地部分の中間地点にポール(電柱)を設置しなければないらないことがあります。
また、水道やガスを利用するためには、水道管やガス管も敷地内に引き込む必要があります。
一般的な敷地では道路から建物までの距離が短いので引き込む管の距離も短いですが、長い専用通路を挟む場合は管の距離も長くなるので、費用が上がる場合が多いです。
インフラの引き込み費用は全部合わせると数十万かかる場合もあるので、敷地が割安でも意外と費用が掛かってしまうこともあります。
それらの費用も併せて、一度全体の資金計画を確認した方が良いかもしれません。
狭小による建築コストUPの可能性
狭小地などは建築資材の搬入の関係で建築コストが上がってしまう可能性もあります。
搬入に時間がかかってしまう場合、その分費用も上がってしまうこともあります。
不安な場合どのくらい建築コストが上がるか問い合わせてみましょう。
路地部分(専用通路部分)には建築出来ないことが多い
路地部分の幅は基本的に2m以上確保しなければなりませんが、逆に少し広めの通路を持っている旗竿地もあります。
その場合、路地部分に車やバイク、自転車などをとめる計画をする場合も多いですが、カーポートや屋根を建築することは出来ないことが多いです。
地域によって規定が異なりますので、役所や近くの住宅会社に相談してみると良いと思います。
隣家の窓の位置に気を付ける必要がある
ある程度規格化されている家の場合、4方建物に囲まれている旗竿地住宅は、隣家と窓の位置が重なってしまう可能性があります。
窓の位置が重なってしまうと、お隣同士でプライバシーを確保するのが難しくなります。
生活が見えてしまったり、音が聞こえやすくなることもあります。
参考物件
街中狭小3階建て住宅でも快適な家は作れます。
旗竿地にどんな家が作れるのかお悩みの方は、弊社の施工事例をご覧ください!
▼施工事例