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木は何故腐れるか

木造住宅では多くの木を使用します。

構造材、下地材、床材、棚、外壁、塀、多様に使われますが、

木のメリットとデメリットは何でしょうか?

メリット

木肌の美しさ、断熱保温性、湿度調整、建築材料として千年以上の歴史を持つ、軽くて強い比強度、

高温でも同じ剛性、低温でも強度低下がない、衝撃吸収性、耐腐食性

デメリット

強度異方性、腐る、燃える、強度が安定しない、材料特性のばらつきが大きい

 

デメリットで腐るとありますが、何故腐ると思いますか?

水に濡れる場所にある木は腐れ易いイメージではないでしょうか?

 

木の腐るという現象は菌(腐朽菌)が木を分解する事で腐れます。

腐朽菌が発生する条件

温度:3~45度※30度前後が発育に最も適している。

水分:大気中の湿度85%以上、木材の含水率が25%以上になると発生条件が整う。

空気:空気がなければ木材腐朽菌は生息できない。

栄養分:木材の成分(セルロース・ヘミセルロース・リグニンなど)

 

以上の項目のひとつでも欠ければ、木材腐朽菌は活性化しません。

この4要素で管理できるものがあります。

それは「水分」です。

木材を湿らさず乾燥した状態に保つ、防腐剤での処理は完璧ではありませんが有効です。

この腐朽菌によって木材の重量が10%軽くなると、木材の強度は40%程度落ちます。

 

宇治市の三室戸寺の鐘楼(しゅうろう)、柱の足元を見ると修復しています。

特に足元は湿気も吸いやすいので最も腐りやすい場所です。

木を屋外で使用する場合、2年に1度、防腐剤の塗布が必要です。

同じ三室戸寺、こちらは既製品です。

木を模造した樹脂やアルミの既製品は多くあります。

近くで見ないと偽物だと気付かないものもあり、メンテナンスは容易です。

樹脂やアルミなど、既製品の初期費用は高価かもしれませんが、

木のメンテナンス費用まで考えると経済的です。

自然素材に拘るか、メンテナンスフリーの人工的なもを選ぶかは、所有する人で変わるのかもしれません。

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